党都本部青年局の提案が実現へ

20120320_2303<都営地下鉄でエコポイント開始>
<都が2011年度の実施を表明>
<「PASMO」利用者対象に>

都営地下鉄に乗って環境にも財布にも優しく――。東京都は、ICカード「PASMO」を使って都営交通機関を利用すると、カードにエコポイントがたまる独自のサービスを2011年度から実施する。10月27日に開かれた都議会公営企業委員会の席上、公明党の木内良明議員の質問に対する答弁で明らかにした。
PASMOは、首都圏の主な鉄道・バスで使えるICカード。今回、都が導入するエコポイント制度は、二酸化炭素(CO2)削減のために公共交通機関の利用を促すことが狙いで、都営地下鉄や日暮里・舎人ライナーが対象となる。都営バスや都営荒川線では既に、ポイントが加算されるバス利用特典サービスを行っているため、都のエコポイント制度の対象に含めるかどうかは現在検討中。サービスの詳細については今後決定する。
都独自のエコポイント制度については、公明党東京都本部青年局(谷村孝彦局長=都議)が2008年8月に創設を提案し、都へ要望書を提出。2009年2月の第1回定例会の代表質問では、都議会公明党の中島義雄幹事長が導入を訴えた。また、党都本部も3月に5万7357人の署名簿を添えて要望書を提出したほか、都議選重点政策に掲げ、実現を強力に推進してきた。
10月27日の委員会では、木内議員がこうした経緯を踏まえ、都の現在の取り組み状況をただした。これに対し室星健・電車部長は「運営体制の整備やシステム設計など、必要な準備を進めていく」とした上で、「開始は2011年度の早い時期を考えている」と答弁した。