本番さながらの訓練/東京消防庁 取り壊す前の都営住宅活用/武蔵村山市
東京消防庁は6月16日、都営村山アパート(武蔵村山市)で、建て替えで取り壊す前の棟を活用した消防訓練を行い、都議会公明党の東村邦浩、谷村孝彦の両都議と、地元市議らが視察した。
今年2月の都議会予算特別委員会で、東村都議が実際の建物での消防訓練の重要性を確認し、建て替えを控えた都営住宅(空き家)のさらなる活用を主張。これに応える形で、今回の訓練が実施された。当日は隊員が、5階の部屋に、はしごを使ってベランダから進入。階段からは、2階の部屋へ入るためにドアの切断を想定した訓練など、本番さながらの人名救助や消火活動が行われた。
訓練を指揮した北多摩西部消防署の日野進署長は「実地での行動は、マニュアルでは伝えられない。署にある訓練棟でも体験できない」と語り、こうした取り組みの効果を強調した。